林経協の提言
● 森林・林業についての要望書

この『森林・林業についての要望書』は、農林水産省の林大臣に榎本会長等が提出し要請しました。

農林水産大臣   林   芳正   様
平成25年6月5日
(一社)日本林業経営者協会   会長  榎本長治
森林・林業についての要望書

現在、国産材需要と価格の低迷により、経営基盤の脆弱な林業は長期の苦境に陥っております。国土の3分の2を占める森林を守り、林業の発展と農山村地域活性化への更なるご支援をお願い致します。

1. 森林整備の安定的推進

補正予算及び本予算での森林整備や木質バイオマス活用、木材利用ポイントなどの措置に感謝申し上げます。26年度予算につきましても、以下につきご配慮をお願いします。

森林整備予算の確保

林業雇用の継続性を勘案して、安定的な当初予算を増額確保して頂きたい。また、森林吸収源対策及び木材利用拡大対策を推進するため、『地球温暖化対策のための税』の使途にこれらの対策を位置付ける等、必要な財源の確保を行って頂きたい。

森林・山村維持の直接支払い制度の検討

『森林・林業の多面的機能を評価した山村・環境・水資源保全のための直接支払い制度』は、主伐後の再造林や獣害対策などを含め、林業が産業として成り立つことができるものとして頂きたい。

森林整備事業の見直し

間伐の補助単価は、出材量の下限設定に柔軟に対応するとともに、伐り捨て間伐も認めて頂きたい。

森林環境教育や木育の推進

自然、野生、樹木に親しむ教育や市民への森林、林業、木材利用に係る普及啓発を推進して頂きたい。

2. 木材価格の安定と国産材の需要拡大

間伐を推進しつつ、木材価格を回復するには、強力な国産材の需要拡大が必要であり、以下の対策をお願いします。

また、近年価格が大幅に低下している『ひのき材』の利用についてもご支援頂きたい。

住宅における国産材利用

現在、国産材を使用していない企業や工務店に対し、国産材利用を推進していただきたい。

特に、同じような製品価格でも無垢材の利用は、林業者の所得向上に大きく寄与するところから、国土保全、地域振興の観点からも、無垢材利用の推進をご指導いただきたい。

公共建築物の木造化及び土木分野における木材利用

公共建築物の木造化の一層の推進をお願いしたい。また、液状化現象の予防措置として、丸太杭を地中に打設する工法が開発され有効性が実証されているので、この工法の軟弱土壌への応用や公共事業への使用を含め、推進普及をご指導頂きたい。

木材・木製品の輸出促進

日本の木材の優位性や木の文化を海外に伝え浸透させるため、相手国に対する木材利用に関するハード、ソフトの両面による戦略を構築することにより、輸出を積極的に進めて頂きたい。

木質バイオマス利活用の推進

木質バイオマス発電施設の整備並びに搬出過程への支援施策を講じて頂きたい。

違法伐採対策の充実

輸出元の自然破壊につながり、再生産を考慮しない違法伐採木材は、適正な価格形成を阻害することから、諸外国の動向なども踏まえて、対策を強化して頂きたい。

▼ 説明のための参考資料.pdf
■  <東北のブナ林>
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